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1.用意したもの
いよいよ、改造ネタです。手持ちのアナログ機関車をデジタルコントロール対応に、改造します。デジタルのテーマですが、デコーダー側(=機関車など)のサブジェクトを紹介します。

尚、これらの記録は、あくまで参考という形で紹介いたします。
以下の記事により、何らかの不具合が発生しても責任は負えませんのであらかじめご了承願います。


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■分解■
■組み立て■
■配線■
■試運転■
上右側の蒸気機関車が、改造後の姿です。


上の画像は、改造に用いた機関車とデコーダーのキットです。

機関車は、メルクリン・ホビーブランドのDB03.10品番#3097です。
今回のデコーダーは、メルクリン品番#60760のレトロフィット・キットを用いました。
このキットは、廉価品ですから、ライトのon/offが唯一の機能です。
メルクリンのカタログによると、このDB03.10は、もともと流線型の機関車だったが、動力のレストア時に、フェアリングを外し 03クラスの機関車に似せたと書いてありました。 長距離急行列車の色に合わせた?それで青い車体になっているようです。

1996年頃バンコク市内のデパートで、陳列された黒い蒸気機関車の中で、青く目立っていたので購入しました。しばらくタンスの肥やしになっていたものです。
続いて上の画像は、改造するため用意した工具類です。
1.半田コテ
2.配線用半田
3.ペースト
4.配線ワイヤーを切るニッパー
5.機関車を分解するドライバーセット メルクリン品番#70900
です。
2.機関車の分解
機関車を裏返し、ボディーを留めているネジを外します。
外すとこんな感じ。
炭水車のボディーも外します。
爪でとまってるので、こじ開けです。
炭水車に逆転機が乗ってます。
作業の邪魔になるので、モーターの下側にあるカバーを外します。軽圧入なので、すぐ外せます。
ここまで外しました。配線はニッパーで切断しました。
このあと、ハウジングやギヤー周りの汚れを落とし、いよいよ#60760の組付け作業に移ります。
画像の回転子は、DCM(Drum Commutator Motor)タイプです。(ブラシの当る部分)
デジタル化は、基本的にACモーターをDCモーターに変更するところから始めます。
メルクリン社以外の製品で、ACモーターのままデジタル化できるデコーダーもあります。

次に説明するメルクリンのセットには、DCモーター部分とデコーダー部分の両方入ってます。
今回使用した#60760は、レトロフィット・キット品番#60901をベースに、デコーダーが廉価版に代わったものです。
とりあえずデジタル化したい場合に、#60760は威力を発揮します。
あとでDCモーター部分を残し、デコーダーを他のものに交換する方法でステップアップすることもできます。
例えば、メルクリンのmfx用デコーダー#60922や、サウンド付きデコーダー#60931(蒸気機関車音)、#60932(ディーゼル機関車音)、#60933(電気機関車音)にです。
サウンドが付くと、いっそう運転が楽しくなります。ハマります。

#60901は、Drum Commutator Motor(DCM)のために用意されてます。
基本的に#60760もこれに同じです。
メルクリンですから、当然ACアナログの歴史が長いため、ACモーターのバリエーションが多く、レトロフィット・キットを調達する前に、必ずモーター(特に回転子)のタイプを分解確認してからデジタル化のための品番を探すことが必要です。
メルクリンのカタログには、セット#60901のほか、セット#60903や、セット#60904が用意されています。品番#60902は、デコーダーのみです。(品番体系的に、変な感じですが)
#60903は、Small Flat Commutator Motors(SFCM)に使います。
#60904は、Large Flat Commutator Motors(LFCM)に使います。(モーターシールドの形状が違っているのも特徴。)
フラット回転子のタイプは、製造年次の古い機関車に使われています。
3.組み立て
いよいよ#60760の組立です。
あらかじめオリジナルを外したあとの汚れを拭き取っておきます。
綺麗になったらフィールドマグネット(#38900)を差し込みます。
続いてアンカー(回転子:#386820)を差し込みます。
このときマグネットの強さを感じます。
モーターシールド(#386940)を差込みます。
もともと使用していたネジ(#785120)を使って締め付けます。
このとき、ネジをきつく締め付けません。少しだけ緩めておいて、テストラン後に増し締めます。
画像中の緑矢印で示す配線を忘れずに!
続いて、#60760に同梱のブラシ#601460です。
方向性のある形状であることが分かります。
そのブラシをこれから取り付けます。
ブラシ組み付け部分のどアップ画像。スプリングが溝にはまるっていることを確認します。
このあと配線作業です。その前にコンデンサー(中央の円盤状の、それらしきもの?)が、カバーに当たらないか?確認です。
そのままだと当たったので、根元部から慎重に曲げをいれます。
4.配線
まづ、ヘッドライトの配線から。
ボルトを緩めてブレーキシュー一体型のケースを外します。
炭水車の位置にデコーダーを置いて配線の長さをイメージします。
上の画像には、まだアナログの配線(茶・黒)が残っています。
良く見ると、デコーダーからオレンジ色の配線は1本しか出ていません。
半田の熱から守る為、ヘッドライト用バルブを引き抜いておきます。
この後、ヘッドライト用の配線を半田付けします。
配線は付属のマニュアルに従います。#60760のマニュアルは、色分けがしてあり結構解り易いと思います。
続いてチョークコイル(画像中の緑色の物体#516520)を半田付けします。

チョークコイルの反対側へ、デコーダーからの配線を半田付けします。
半田付けの前に、絶縁用のパイプをあらかじめ配線側に挿入しておきます。
チョークコイルの余分な線を切断し絶縁パイプをはめた状態。

ここで、一旦配線をまとめておきます。
機関車本体から炭水車へ続く配線は、小さな結束バンド(百円ショップに売っている)で締めます。
炭水車側の配線は、画像のように巻いておきます。
炭水車の集電ブラシから伸びる配線にデコーダーからの配線を半田付け。
使わない配線の端には絶縁処理としてテープをつけます。
これで一通りの配線作業は終了。炭水車をつなげ、テストランです。
テストランの結果、残念ながらヘッドライトの向きが逆でした。急ぎ配線しなおしました。
でも、マニュアルと前後が逆だが。モーター配線が逆なのかな?。まあ、いいか。
配線しなおした結果、この例では黄色と灰色が逆になりました。ちなみに、ギヤー周りに給油しておきテストランに移ります。Rocoのグリスを使ってます。
5.試運転
テストランの模様です。
ちなみに、アドレスは工場出荷時「78」に指定されています。
テストランの模様です

ボディーをのせて、完成です。
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